かまぼこ・ はんぺい(はんぺん)などの練り製品の最大の魅力はプリプリとした食感と海の幸の豊かな風味にあります。この特有の味わいを追求するために導入しているのが、昔ながらの「石臼づくり」です。
みかげ石の臼と杵で丹念に練り上げる石臼づくりは、細胞が破壊されないためうまみを逃さず、きめ細やかな舌触りや弾力のある歯応えをしっかりと残すことができます。
素材となるすり身は環境の変化にとても敏感です。製造する商品や、その日の環境に合せ、すり時間や塩の添加量、魚種割合、水分を調整し、素材そのものの旨みを引き出し、変わらぬ美味しさを保つ事の出来る職人の厳しい目と舌がここに光ります。
すり身が馴染んで、温度が上がるとすり身に塩を振ります。この作業を塩擂り(しおずり)と呼び、かまぼこ・はんぺい(はんぺん)作りにおいてもっとも難しい作業といわれています。1番のポイントは塩を入れるタイミングです。
石臼で擂(す)られたすり身は時間を追う毎に変化しています。温度が上がり、すり身は練られ、肉質も変化していきます。また、魚の種類や時期などにより、すり身の仕上げ(身の締まり具合)を変えていますので、毎日同じすり身が出来上がるわけではありません。
このすり身の微妙な変化を目と手触りで感じて、塩を振ります。 塩振りのタイミングが早ければ、すり身は柔らかくなりすぎ、弾力のない製品となり、塩振りが遅くなれば堅くなります。 この塩擂りで、カネ政商店の求めるしなやかで優しい歯ごたえを感じるかまぼこの弾力となるよう、タイミングを計って塩を振ります。この瞬間が美味しいかまぼこ・はんぺい(はんぺん)ができるかどうかの勝負なのです。
すりあがった魚肉のすり身は、加熱方法によって味わい・形・食感が異なります。主な加熱方法は「蒸す」「焼く」「茹でる」「揚げる」の4つ。
◆蒸す…蒸しかまぼこ・蒸し板かまぼこ
◆焼く…焼板かまぼこ・ちくわ・笹かまぼこ
◆ゆでる…はんぺい(はんぺん)
◆揚げる…揚げかまぼこ(さつま揚げ)
形や味わい食感などそれぞれ特徴がありますが、原料は全て海から獲れた新鮮な魚。カネ政商店全ての商品は魚肉の栄養がそのまま生きた、ヘルシーで安全な食品です。
天然素材、新鮮な素材、厳選された素材からつくる「かまぼこ・はんぺい(はんぺん)」をはじめとした練り製品のラインナップ。常に進歩を目指すカネ政商店は、皆様の食卓に健康とおいしさをお届けするため今日も努力を続けています。